Microsoft Tech Summit 2017 参加レポート #mstsjp17

初めまして。SIOS Coati 開発チームでProduct Ownerの任に就いている大野と申します。

普段本Blogでは、Coatiの開発エンジニアが記事を作成しておりますが、投稿は開発者に限定するというルールがあるわけでもありません。今回は私が、MicrosoftさんのTech Summit 2017 #mstsjp17@東京ウェスティンホテルに参加してきましたので、CoatiのPOの視点から、興味を引いたセッション等についてレポートしたいと思います。

※写真を撮らせていただいたものもありますが、色々な方が写っているので本記事は文字のみです。ご了承ください。

基調講演

なにはともあれ、基調講演です。「変化のとき、進化のとき ITイノベーションがもたらす価値」というタイトルでした。複数の方がご登壇されて、色々な革新的技術についてのサマリを紹介されておりました。ざっと(記憶にあるものを)挙げるとこんな感じです。

  • Microsoft 365 (M365というみたいですね)
    • Office 365 + Windows10 + Enterprise Mobility + Security
    • ホワイトボード共有とかできる
    • PowerPointのデザインとか提案してくれる
  • Azure Stack
    • 今回個人的に一番興味深かったです
    • Azureと(ほぼ)同じ機能を持ったアプライアンスサーバ
    • Public Azureと、オンプレ的に配置するAzure Stackの連携
  • SQL Server 2017
    • Windows & Linux & Docker
  • Cosmos DB + Azure Functions
    • ナビタイムがデモをやられておりました
      • Chatbot、文字や画像解析など
  • Mixed Reality
    • Hololensというヘッドマウント・ディスプレイの中で、多人数で共有できるVR(と言ってしまって良いのかな?)を実現
    • デモとして、橋を作っている工事現場と実際に繋いで、どういう形で橋がかかるのか、重機の類がどのように配置されるのかなどを視覚的に共有
    • 体験ブースもあり。私はセッションまわるのに忙しくて試せませんでしたが
  • AI
    • Chatbotや「りんな」の発展でキャラクター化
    • 自動翻訳、実際にいくつかのセッションでは、スピーカーの話(日本語)がリアルタイムに英語字幕なっていました
    • Cortana & Alexaで協力
    • Azure Machine Learning Workbench
      • 機械学習に取り込むデータ分類、整理を行うツール
  • Quantum Computing
    • 正直難しい(笑)
    • 量子コンピュータ用の言語をF#ベースで作成(名称未定)
    • Visual Studioで開発可能

特に興味深かったのは、Azure StackとMixed Reality(MR)です。Azure Stackは、SIOS Coatiを始めいくつかの製品において絡んでいけるかも知れません。MRについては、業務上の関連はほぼ無さそうですが、ユーザー視点では非常に面白そうです。大変デモ映えがします。あれはもうSFの世界ですね。

その他のセッションの感想

ひとつひとつのセッションについて感想を書いていくと、記事が膨大な長さになりそうです。今回私は、Azure Stack、コンテナ、インフラエンジニア向けセッションという内容を中心に回ってきました。それらについて包括的にレポートしたいと思います。

Azure Stack

これは、面白いですね。日本企業向けという感じがしました(完全にイメージだけの話ですけれど)。これが一体なにかと言うと、端的にはソフト+ハード+サポートのアプライアンス製品だとのことです。ソフトウェア部分に、マイクロソフトさんが提供するパブリッククラウドのAzureとほぼ同じ機能を備えたAzureが入っています。PaaSもマーケットプレイスも使えます。これを搭載するハードウェアは固定というか、Azureインストール済みのハードとして販売されます。適当なハードにインストールして使うようなことはできません。当然サポートもあります。

ユースケースとしては、「何らかの理由でパブリッククラウド上に置くことができないデータやアプリをオンプレミス環境的に取り扱いたい」、でも「クラウドの利便性も欲しい」というユーザーに最適とのことです。なるほどー、と思いましたね。日本企業のユーザーさんは、まだまだこういった会社も多いのではないでしょうか。

クラウドベンダーがどれだけのセキュリティ認証を取得していようと、またユーザーが自前でセキュリティを固めるよりもクラウドの方が遥かに強固だと解ってはいても、「このデータ外に出すべからず」の一文がどうしても破れない、という組織はまだまだ多いように思われます。そういった組織でもクラウドを導入しやすくなるでしょうね。

このAzure Stack (オンプレ) + Public Azure の構成を指して「Hybrid Cloud」と呼んでおられました。なんかこれはしっくりきますね。全然異なるアーキテクチャのものを混ぜている訳でもなく、ロケーションとしてはオンプレとクラウドで分離されている。結構いいとこ取りな構成なのではないでしょうか。

コンテナ

恥ずかしながら、私コンテナについてもあまり知識がなかったもので、今回は大変勉強になりました。いくつかのセッションでお伺いしたお話は、おそらくAzureだから特別にこうだ!というところはほぼ無かったようです。やはり、DockerにしてもWindowsは後発であり、先行するLinux上のDockerと比べて、ほぼ遜色無く使えます、という話が良く聞かれました。

Coatiは現状AWS上のAMI上で動作しており、1Coatiインスタンスは1AMIを専有しています。今後、可搬性などを考えると、Coatiをコンテナ上で動かせるようにして様々な環境で動作できるようにするというのもひとつの手かも知れませんね。(大変なのかな。大変なんだろうな(笑))

インフラ関連

インフラ関連と書いてしまうとあまりにざっくりですが、まあ「その他インフラ周りで気になったもの」と捉えていただければと思います。

ひとつ興味深かったのは、Azure上のDRとBCPの解説です。Azure上の災対サイト構築はこんなに簡単でお安くできますよという趣旨のセッションなのですが、その中で紹介されていたAzure Site Recovery (ASR)という機能がなかなか素敵です。Azure to Azure はもちろん、オンプレ to Azureにも対応するDataReplicationをサービスとして提供するもので、フェイルオーバー・フェイルバックが簡単に行えます。現在はPublic Previewとのことで、次の年末~年始くらいにはサービス開始のアナウンスがあるかも知れません。

また、「モダンなインフラ」をテーマにしたセッションでは、様々なトピックについてお話を伺いましたがその中で興味を引いた情報として、GUIが切り離されたWnidows Serverがリリースされるというものがありました。びっくりです。

ちょっとググったら情報ありました。もう入手可能みたいですね。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1711/07/news012.html

また、個人的に本当に素晴らしいなと思ったのは、Microsoftのテクノロジーセンター長の澤さんのセッション「IT用語で語る!なぜIT屋の話は伝わらないのか~エンジニアのためのコミュニケーションスキルアップ~」です。著名な方なので、お名前は聞いたことはあったのですが、実際にプレゼンを聞いたのは今回が初めてでした。…凄いですね、プロっているんですね。感心を通り越して感動しました。ITエンジニアが非エンジニアとコミュニケーションを取る際に、注意するべきことについてまとめられた内容なのですが、その説明が極めて秀逸、会場中が笑いの渦でした。こんなセッションもあるのですね。

普段なかなか、Microsoftさんの製品、サービスについて勉強をする機会がありませんでしたので、今回の参加は非常に刺激になりました。あと、お弁当美味しかったです。ごちそうさまでした。

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